金融グループ大手の三菱UFJフィナンシャル・グループの個人向け社債が発行されます。

第15回無担保社債、第16回期限前償還条項付無担保社債になります。

三菱東京UFJ看板1


( 第15回無担保社債 )

期間 : 10年4ヵ月   発行額 : 640億円

利率 : 0.546%

格付け : A+ ( R&I & JCR )   単位 : 100万円

発行日 : 2017年9月15日  償還日 : 2028年1月12日

但し、実質破綻時免除特約と劣後特約付


早期償還条項がありませんので、約10年間ホールドの可否判断を前提とすることが賢明になります。



( 第16回期限前償還条項付無担保社債 )

期間 : 10年4ヵ月  発行額 : 2,560億円

利率 : 当初5年4ヵ月間 : 0.44%  後半5年間 : (5年物円スワップレートのミッドレート+0.36)%

格付け : A+ ( R&I & JCR )   単位 : 100万円

発行日 : 2017年9月15日  償還日 : 2028年1月12日 

( 期限前償還日 : 2023年1月12日 )

但し、実質破綻時免除特約と劣後特約付





以前にも記載した内容で恐縮になりますが、

劣後債のためハイブリッド証券として発行額の一定割合を自己資本にカウントすることが可能なため、

2008年のリーマンショック当時には、メガバンクを含めて多くの金融機関が今回と同様の劣後債の

発行に傾いた経緯があります。

起債後、経年により自己資本にカウントされる部分の割合が年々減少することから、

期限前償還条項を付けることで、自己資本としての役割を終えた時点での償還を目論んでいる

可能性もありますので、今回の起債でもそのシナリオになる公算は有り得ます。


なお、今回はスルーになります。


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